夢中で走る君と擦り切れたミサンガ

今日の体育の授業はポートボールだった。
少年は、球技は得意ではないので、ふてくされて運動着に着替えていた。
今日はきっと、運動神経バツグンのケンイチ君ばかり活躍するのだろう。
今日はきっと、運動神経バツグンのケンイチ君の活躍が目だつんだろう。
そうなると、少年憧れのフーコちゃんは、ケンイチ君がヒーローになるところを見るなるのだろう。
少年はフーコちゃんをチラチラ見ながら、体育の場へと小走りで出て行った。
でもフーコちゃんは、ケンイチ君ではなく、少年のほうを何度も見てたことを、少年は気がつかなかった。

蒸し暑い日曜の晩にこっそりと
サプライズとして友達から貰った香水、優しい香りがする。
ぴったりな匂いを意識して選んでくれた商品で、ボトルがちっちゃくて飾りのリボンが可愛い。
香りも香水ボトルも大きくいっても華やかとは言えない香りだ。
ショップにはたくさんのボトルが置いてあったが、目立たない場所に置いてあったもの。
容量は小さい。
シンプルでお気に入りだ。
外出するときだけでなく、外へ仕事に出るときもバッグの中に、家で仕事をするときは机に必ず置いている。
だから、バッグは、どれも同じ匂い。
いつでもつけているため、つけていないときは、「今日あの香りしないね」と言われる場合もたまにある。
店でたくさんの香水を試してみるのは好きだけど、この匂いが今までの中で最高に気に入ったものだ。

目を閉じてお喋りする家族と俺

息子の4歳の誕生日が近くて、プレゼントをどういったものに決めようかを考えている。
妻と話し合って、体で遊ぶおもちゃかためになるおもちゃか洋服などにするかを決定しようとしている。
考えてばかりでなかなか決まらないので、実物を見て選ぶことにしたけど、ピンとくるものがなかった。
しかし、こどもに見せてみたら、すぐに決まった。
トンネルの遊具に一生懸命になったので、それに決めた。
ただ、私たちの家が窮屈なので、小さめのコンパクトなものにした。
値段が、なかなかリーズナブルだったので、助かった。

そよ風の吹く休日の午後にお菓子作り
物語を読むのは好きだけど、全部というはずはない。
江國香織の文章にとても惹かれる
もう何年も同じ作品を読んでいる位だ。
主人公の梨果は、8年付き合った恋人の健吾に別れを告げられてしまうが、そのきっかけの華子とルームシェアするようになるという少々変わった物語だ。
ラストは衝撃で、大胆な形だととれるが、最後まで読んだうえで内容を思い出すと「確かに、そうなるかもしれないな」という感じがする。
そして、とにかく江國香織は言葉のチョイスや登場させる音楽や、物などお洒落。
ミリンダが登場するとミリンダが飲みたくなるように書いてあるし、べリンダ・カーライルや古内東子といった音楽がでてくるとつられてCDをかけてしまう。
ワードのチョイスの仕方が上手なのかもしれない。
それ以外にも、「悲しい美しさだと思った」という文がどこから飛び出してくるのだろう。
文章に引き込まれて、夜に何度も同じ江國香織の文庫本を読んでしまう。
好きな作家さんの作品との深夜の一時は夜更かしの発端なんだと思う。

蒸し暑い月曜の夕暮れに窓から

とある夏の朝。
少年は家の庭で、蟻の行列が虫の死体を運ぶところをまじまじと見ていた。
蟻たちはせっせと動き回っているのだけど、虫の死体ひとつでこんなにもたくさんのアリがいても、意味が無いんじゃないのかと、少年は首をかしげた。
少年は、蟻たちを指ではじいたらどうなるだろう、という欲求が湧いてきた。
でも、今日のところは単純に観察し続けることに決めた。
とても暑い日だから、少年の汗が顔中からあふれ、しずくとして蟻たちの近くに落ちた。

怒って叫ぶ兄さんとわたし
作家の江國香織の本に出る主人公は、みんなアンニュイだ。
例えれば、ホリーガーデンの果歩。
他にも、スイートリトルライズの瑠璃子。
それと、ウエハースの椅子の女性画家など。
江國香織の持っている部分を、文章にして表現した形かもしれない。
最高にクレイジーだと思うのが、「神様のボート」で登場する葉子。
もしかすると迎えに来るかもしれないあのひとを待ち、色々なところに引っ越しをする。
恋人を絶対に忘れないよう、再び会えると確信して。
挙句にはママは現実を生きていないと娘に言われてしまうが、葉子にはいまいちピンとこない。
これが、神様のボートの接待的にクレイジーなところだ。
個人的には、ウエハースの椅子には絶対に座れないけれど神様のボートには乗ってもいい。
江國香織さんの書く、クレイジーだけど可憐でせつない登場人物が大大大好きだ。

陽気にお喋りする兄さんと観光地

水彩画や写真など美術が嫌いではないし、絵も描けるのに、写真が非常に苦手だ。
しかし、昔、上機嫌で、キャノンの一眼を重宝していた時もあり、なにがなんでも持ち歩いたりした。
あまりにもレンズが合わないし、おかしなアングルなので、レフが怒っているようだった。
それは良いとしても、レンズや画像処理はどう考えても、最高にカッコイイと思っている!

具合悪そうに話すあの子と俺
仕事で着るパンツスーツを買いに向かった。
コムサでモードなどフォーマルなお店もいいな〜と悩んだけれどギャルショップも悪くないと思う。
若々しくてはつらつとした女性服のファッションビルで、ラインが強調される服が多い。
価格はテナントによって差が出るが、大体はお手頃。
そして、スーツを選んでいたが、細身の物ばかり取り扱われていた。
着用後、少しは都会的に見える気もする。
良いショッピングができて、かなりうれしかった。

陽気に走る父さんと月夜

オフィスで勤めていた時の大好きな先輩は、社長の娘で、誰が見てもお嬢様だった。
小さな体でおしゃべりでテンションが高い、動物愛護の先輩。
動物愛護サークルなど設立して、しっかり運動をしているようだった。
革の使用反対、ベジタリアン、動物実験反対。
ちょっと前に、マンションに遊びに行ったことがある。
一等地にある上等なマンションで、レインボーブリッジが見えていた。
その先輩、人懐っこくて清潔なシャムネコと一緒に住んでいた。

雨が上がった金曜の晩にシャワーを
驚かれるが、私の部屋は、冷房も暖房もついていない。
そのために、扇風機と冷たい飲み物をそばに置いて日々を過ごす。
一週間前、扇風機を移動させようと考え、回転しているまま抱えてしまった。
そしたら、扇風機の中身が停止したので「どうしたんだろう」と、考え直し,手元を見た。
気付かなかったのが、回転の邪魔をしているのは、まさに自分の指だった。
怖くなって手を放すと、また歯は元気に回転を始め、邪魔をしていたその指からは出血した。
痛みもなにも感じる間もなかったが、しっかりしようと誓った。

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